勅使門・摩尼殿

 寛文元年(1661)二月再建されたもので、明和五年(1768)三月十六日、増築して客殿を持仏堂へ接続させる工事が完成しています。昭和五十四年十一月、全面修復され、平成五年(1993)屋根瓦の葺き替えが行われました。
 本山である仁和寺の門跡(管長)は、明治維新まで代々天皇家から出ておられました。当山の瓦や襖の引き手金具、また、勅使門などに十六葉の菊のご紋が用いられているのは、摩尼珠院の寺格とともに、仁和寺との特別に深い関係を物語るものです。