昔は移動局と固定局でコールサインを別々に取ることができました。
私も4エリア管内でコールサインを2つ、5エリア管内で1つ、計3つのコールサインを使いわけていた頃があり、当時のアマチュア無線局名録にも3つのコールサインが載っていました。
ところが先日、昔使っていたもう一つの旧コールサインを復活させようと思い、新規開局申請を提出しましたところ、『同一総合通信局管内で1人の免許人に対し、複数のコールサインを指定することはできません』ということで見事に却下されてしまいました。
いつからそんなことになったのだろうかと調べてみたところ、2001年(平成13年)に改定された『電波法関係審査基準』によって、『識別信号の指定基準』の記述に『一の地方局管内においては、同一人に対し2以上の呼出符号の指定は行わない。ただし、申請者が社団である場合には必要に応じ2以上の呼出符号の指定を行うことができる。』と記載されたことからでした。
では、移動する局と移動しない局ではコールサインはどうなるのかというと、
『25 移動運用のアマチュア局・固定運用のアマチュア局について
(2) 同一人が開設する固定した局と移動する局については、その無線設備の設置場所又は常置場所が同一である場合は、呼出符号は、二以上の局に対し同一のものを与えるものとすること。』
となっているので移動する局と移動しない局の2つの免許が同じコールサインで発行されることになります。
あらら・・それならWIRES-XのALL JA CQ ROOM で「同じコールサインでノード局と運用局を使ってはいけない」などと指摘されるような事はなく、同一のコールサインでノード局は固定局(移動しない局)の免許を受けておき、運用局は移動する局の免許を受けておけば良いのです。
ただ、そんなややこしい事する人はいないですよね(笑)
上級資格を持っていて100W機、200W機、500W機、1KW機、等で運用する場合は固定局(移動しない局)免許しか受けることができませんから、その場合には固定局無線機で開局し、50W以下のモービル機やハンディ機の無線機でもう一つの移動する局として免許を申請することになります。
つまり、移動しない局と移動する局の2つの開局申請を出して、どちらの局も同じ1つのコールサインで運用する。ということになります。
50W以下の局の場合でも、固定局での申請と移動局の申請を別々に併せて申請することは手続き的に問題はありません。
但し、一般的には 常置場所での申請(固定も移動も前提としての免許)があるのに、敢えて固定と移動の二つに局免を分けて取得する意味はありません。
が、最近、WIRES-X の ALL JA CQ ROOMなどでは、個人ノード局で、一つの局免で 運用無線機との同時送信は 直ちに、不適切扱いとしての指導を受けることがあるようです。これは総務省の現地点での解釈に基づくものです。ただ、これを避ける為だけに社団局をつくると言うのではなく、個人でも、 固定と移動の二つの局免(設置と常置が同じで同じ個人コール)を持っていれば問題はないものと思われます。
2024/05/26(Sun) 05:33
